「夢いっぱいの子供の世界を支えるクリエーターNo.3」 by Chiho YODA

  ◆ Interview-No.008 渋い×かわいいのハーモニーを奏でるアレクサンドラとセヴリンヌ <10月21日> 
 



Alexandra Chevallereau アレクサンドラ・シュヴァルロー(写真左)

1977年ラ・ボール生まれ
1995年グルノーブル大学で現代文学学科を専攻
1997年デザイン専門学校Duperréで刺繍コース・舞台衣装コースを専攻
2000年服飾専門学校Paul Poiretで舞台衣装コースを専攻
2002年フリーランスで舞台衣装を制作
2006年Georges et Rosalie設立

Séverine Prélatセヴリンヌ・プレラ(写真右)

1979年パリ生まれ
1998年デザイン専門学校Duperréでタピストリーコース・産業デザインコースを専攻
2002年Servane Gaxotte勤務
2006年Georges et Rosalie設立

Georges et RosalieのHP
http://www.georgesetrosalie.com/ 
Georges et Rosalie(子供用品)を扱うオンラインショップ
http://www.lapetitegirafe.com/
Georges et Rosalie(婦人向け小物)を扱うオンラインショップ
http://lesfleurs.canalblog.com/ 

デザイン学校で知り合ったアレクサンドラとセヴリンヌは意気投合し、2006年にGeorges et Rosalie(ジョルジュ・エ・ロザリー)を設立。育った環境も経歴も異なる二人が作り出すスタイルはカラフルで大胆。0〜2歳向けの用品と女性向けの小物類が中心で、「MILK」「Famili」などの子供向けファッション雑誌や「Marie Claire」「L’Express Styles」といった婦人雑誌、また「Art et Décoration」などのインテリア雑誌と幅広い分野のメディアで取り上げられている。二人がプロデュースする子供向け用品にはぬいぐるみ・洋服・帽子・靴・寝具などがある。今回は子供向け寝具を中心にお二人のこだわりについてお話を伺った。


幼い頃はどんなことをして過ごしましたか。

アレクサンドラ(以下「ア」): 大西洋に面した海岸の街ラ・ボール(La Baule)で生まれ育ったの。父はフランス国鉄に勤務、母は秘書。幼い頃の将来の夢は獣医さんだったの。でも動物は今でも苦手なので、どうして獣医になりたかったのかよく分からない(笑)。小さい頃から編み物が好きで、お人形さんのお洋服やエプロンを作ったわ。

セヴリンヌ(以下「セ」): パリ12区で生まれて、父は画材用具を販売する仕事、母は会計士でクリエーションとは縁のない両親。ただ、父の仕事の影響なのか、小さい頃から絵を描くのが好きだった。それとサーカスが大好きで、サーカス団に入りたい!と強く思ったのを覚えている。16歳くらいから手芸に凝って、自分や友達のためにアクセサリーを作ったりしていたわ。

Georges et Rosalie設立までどのような経験をしましたか。

ア: 読書が好きだったことで、グルノーブル大学に入学して現代文学学科を専攻したけど、大学の授業が面白いと思えなくて途中でやめたの。これから何をしたいのか考えていた時に手芸が好きだったことを思い出して、パリにあるデザイン専門学校Duperré(デュプレ)に入学して、刺繍コースで2年間勉強したの。この学校でセヴリンヌと知り合って親しくなったわ。その後、舞台衣装のコースでも2年間学んだわ。衣装の制作がとても楽しくて、Paul Poiret(ポール・ポワレ)という、同じくパリにある服飾専門学校の舞台衣装コースでさらに2年間、より高度な技術を学んだの。卒業後はフリーランスで舞台衣装を制作したの。オペラの衣装をつくったり、刺繍の下請け会社でシャネルの洋服の刺繍などもしたの。ムーラン・ルージュの華やかな衣装も担当したことがあるわ。

セ: デザインに興味を持ってアレクサンドラと知り合った専門学校Duperréでタピストリーコース、その後で産業デザインコースを専攻したの。卒業後、ジュエリーブランドのServane Gaxotte(セルヴァンヌ・ガクゾット)で3年間デザインと生産管理を担当したの。Duperré在学中からアレクサンドラと一緒に素敵なブティックを持ちたいね、とよく話していたの。今からちょうど10年前のことかしら。素敵なお洋服や小物を扱うお店を開くというアイディアからスタートしたのだけど、結局自分たちで素敵なものを作ってみよう !ということになり、幼児向け用品と女性用の小物を作ることになったの。

Georges et Rosalieの名前の由来について聞かせてもらえますか。

セ: 「Georges (ジョルジュ)」は男性の名前、「Rosalie(ロザリー)」は女性の名前。両方ともフランスの古い時代の名前で、この名前を名づける人はもういないけど、私たち二人が好きな名前。私たちのブランドの、レトロな感じのイメージがなんとなく伝わればいいなと思って、この名前にしたの。

Georges et Rosalieの個性とはどのようなものだと考えていますか。

ア: 私たち二人は生まれも育った環境も違うけど、雰囲気が全く違ったものをたくさん並べて、それでいて全体的にきれいに見せることにとても強いこだわりを持っていることは全く同じだったの。だから、私たちのクリエーションも、いろんな色を使って、一見全然合わないように見える色合いの生地を組み合わせて素敵に見せることを大切にしている。それと幼児向け用品に関しては、あまり子供の雰囲気がない、わりと渋い色合いや柄を組み合わせている。それでいて、子供にも愛されるかわいい雰囲気を出しているのも特徴と言えるかも。赤ちゃんのおくるみも、ベッドカバーや掛け布団、おむつ入れも、よく見るとわりと大人っぽい柄だったりする。ちなみにおむつ入れは、新品のおむつを詰めておいて、使う時に抜き取っていくタイプ。おむつのパックってなんでこんなにダサいの ?と日々感じていたので、見ていて楽しくなるような、かわいいものを作ってみたわ。

好奇心はクリエーターにとって大切なことだと思いますか。

ア: そうね。私がクリエーターにとって大切だと感じることは、いろいろな人とお話することね。自分と違う世界で活躍している人がどんなことを考えているのかを知ることはとても興味深いし、新しい視点で物事を見るきっかけを得て、よいことだと思う。ただ、いろいろなブティックに出かけて、別のクリエーターの作品を見てしまうと、影響されてしまって自分の作品づくりの障害になってしまうこともある。だから私は他のクリエーターの作品は見ないように、距離を置いているの。

今後の展望について聞かせていただけますか。

セ: アイテムを増やしていくことかしら。現在ミニトランクやミュージックボックスを制作中よ。楽しみにしていてね !

ア: クリエーションの新しいアイディアを得るために、よくセヴリンヌとサーカスを観に行ったの。最近は忙しくてなかなか行けないけど、また近いうちに行きたい!そこで得たヒントで素敵なものを作り続けたい。

Copy by Chiho YODA  Photo by Georges et Rosalie

 

 

 
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